【#180】 仰げば尊し 我が師の恩

仰げば尊し我が師の恩   今卒業式のシーズンである。
39年前卒業式で歌い 涙した歌である。今でもあの感動は
忘れない。
先生も、卒業生も 在校生も みんな涙しこの歌を
歌ったことが ついこの間のように思い出される。
まだ寒く、残雪が遠くの山々をすっぽり覆っている
岩手の早春に この歌は なんとも寂しく 心深く時代を
刻んでくれた。進学する者、集団列車で就職する者、その道は
いろいろであったが、恩師への感謝と惜別の悲しみは まだ多感な
少年少女達には あまりにも 強い印象を刻んだのである。
その恩師への感謝と惜別の心は、巣立つもの達に大きな志として
芽を吹いて行ったのでした。まだ日本が貧しく、先進国を目指して
いた時代の話であるが そこには生徒は先生が尊敬する恩師であり
先生は生徒が可愛い我が子であった。
生徒は先生が怖かったが尊敬していた。
先生は生徒に厳しかったが優しさがあった。
日本の学校にもこんな時代があったのです。
今学校に無くなったもの、それは先生と生徒の尊敬と信頼、
自信と誇りではないだろうか。
尊敬と信頼、自信と誇り、それは「自由」や「権利」、「平等」からは
生まれないのである。
仰げば尊し我が師の恩である。     及川