『言葉の魔術』という本を読んだ。
子供が絵本を見ていて「お母さん、僕もライオンを飼いたいよ」と言い出した
とします。
そのときドイツの母親は「飼ってもいいわよ」と、一旦受容してその後で次の
ような質問責めをします。
①「ここに世界地図があるけど、どこに行けばライオンは見つかるの?」
②「ライオンを捕まえるのに、どんな道具が必要なの?」
③「ライオンをお家まで運ぶときは、どうやって運ぶの?」
④「ライオンもご飯を食べないと死んじゃうけど、エサはどうするの?」
矢継ぎ早に質問された子供の方は、現実的には無理だというイメージを持つよ
うになります。
また質問が具体的なだけに「あ、そう言えばそれは考えてなかった」という場
面が鮮明に浮かんでしまうと言われ、結局子供は「やっぱりライオンを飼うの
はやめにするよ」という結論を引き出します。
しかも母親から『拒絶された』わけでなく、『不可能だ』というイメージを自
分から悟っていくだけに、その効果は高くなると言われます。
ゆえにこのドイツの母親が行うしつけの方法は世界でも優れたイメージ話術と
して大変参考になるようで、日本でも仕事においての対話術として用いられて
いるとのことです。
(『言葉の魔術』より)
自分から考えて行動するという子供が少なくなってきたと言われる昨今、ドイ
ツのお母さん達は世界の教育基準となるのかもしれませんね。