【#351】 花の香

「人はいさ 心も知らず ふるさとは
 花ぞ昔の香りににほひける。」
              紀貫之

人の心というのも移り気なものである。
そんな人の心というものは私には分からない。
今は遠くになった故郷の梅の花だけは
今も昔と変わらず同じ香をしている。
時代変化の激しい今日、
私達の周りではいろいろな事が起こりすぎて、
何を信じ何が本当かわからなくなりそうである。
人の心もである。
山々の景色や花の香などは
昔と何も変わらず私の心を癒してくれる。