【#387】 人間って

川の畔を散歩したのですが、春の漂いを感じた。
約5キロメートルの散歩道であるが、
人間にとっては自然いっぱいの川辺は、
都会の中のいっぷくのオアシスであるが、
中州にある大きな木の枝に無数の渡り鳥が
賑やかにたむろしている光景は、
だんだん住む所が狭くなる鳥達の叫びのようであもある。
今まで鳥達の生息の地だった砂浜は、人間様によって
埋め立てられ運動場になっている。
原住民の鳥達は中州の一本の木に追いやられたのである。
川の堤防はコンクリートで固められ
草木も生えない。昆虫だって生きる場所を奪われている。
ここも原住民は昆虫達であったのだが、人間様に
追い出されたのである。
人間は自然を大切にしようなんて言うが、
自然を破壊しているの人間である。
けっして鳥達や昆虫達ではないのである。
猪が農作物を荒らすと鉄砲を持って追いかける人間。
カラスがうるさいと町内で大騒ぎ、住民が一致団結して
カラス退治である。
人間がカラスや猪を撃ち殺しても喝采はされても
恨まれることは無い。
人間が自然を壊してもカラスや猪、鳥達、昆虫たちは
人間に抗議も復讐もしない。ただ黙って去っていく。
人間はもっとも獰猛な動物ではないかな。