一年は早いものである。
今年も残り16日であるが、この一年を振り返ると
日本は大きな時代の流れの中にいる事が実感する。
特に私が思うのは家庭の崩壊である。
親による子供の虐待は深刻なんだと改めて認識した。
まだ小さい何もわからない子供を邪魔だと言って
折檻という暴力を振るう。
可愛いはずの我が子が憎らしいと叩く蹴る、床に叩きつける、
こんな事件が多かったように思う。
自分になつかないと言っては食事を与えない。栄養失調で
死んだ子供がいたが、こんな事動物だってしない。
それが人間が、それも我が子をである。
動物以下の大人が多くなったということであろうか。
核家族化になり家庭の温もりを感じないまま
育った子供が大人になり、我が子の育て方がわからない、
子供が自分の思うようにならないと殺してしまう。
子供をどう育てらよいかわからない母親が多くなり
自分勝手な父親が多くなってきたのである。
要するに子供を産んではいけない人達が子供を
産んでいるのである。
昔の事を言ってもしょうがないが、昔は姑、舅が若い親たちを
教育し、また孫も教育した。伝統的な知恵や経験で
子育てを若い母親に教えたのである。若い母親は自分の母親や
姑の経験を自分の手本として子育てをしたのである。
親から子へ、子から孫へと伝授された子育ての知恵が家庭に
あったのです。それが今家庭からなくなり、今の若い
親たちは本で得たようなマニュアルの知識だけで子育てを
しようとしている。
そのマニュアル知識さえも持っていない親が多いのである。
子育ては深い無償の愛情の表現であり、
親自身の生き方そのものの表現でもある。
何の罪もない可愛い我が子供。虐待されても子供にとって
親は絶対的存在であり、目の前の親以外に親はないのです。
子供自身は虐待されているとは思っていないであろう。
最後まで親にすがって生きたいのである。
今家庭の教育力が言われます。
正に親の人間力の教育が必要なのです。
【#599】 子供の虐待に思う。
- 2003年12月16日
- 今日の一言
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