京都の浅田農産の鳥インフルエンザ隠蔽工作は、許し難い
企業犯罪である。
農場で1日何千羽もの鶏が死んでいるのにもかかわらず
監督官庁に報告もせず、全国に出荷していたということである。
1週間もの間に1万羽以上死んで、それも内部告発によって
初めて監督官庁への報告である。
消費者のことも同業者のことも販売先の業者のことも考えない、
自分の会社の利益のみの浅田農産の行為は、絶対に許されない
ことである。
これは自然界の鳥インフルエンザという問題ではなく、
企業の犯罪であり刑事罰でも科すべきである。
企業には株主に対する責任、従業員に対する責任、
社会に対する責任がある。
企業は生産した商品やサービスが安全であるという
社会的責任がある。
これは最低限の社会的責任であり、朝田農産はこの最低限の
社会的責任すら持っていない。
食の安全が脅かされているここ数年、食による
社会的不安や事件が多い。
これは企業倫理の低下に原因があるといわれるが、
企業モラルとは経営者のモラルそのものである。
経営者のモラル無くして企業のモラルは無いのである。
浅田農産はこの経営者のモラルが欠如していたのである。
経営者のモラルとは、経営者として企業の社会的責任を
果たしながら健全な企業運営をする心の在り方である。
食という多くの消費者の健康に大きな影響を与える業界で
あればこそ、このことは最も重要なことである。
浅田農産には補償金など、政府の対策費は出すべきでない。