【#698】 冷静に考えよう。

小泉首相の北朝鮮再訪問に対する意見は
真っ二つに分かれているが、私は評価するほうである。
拉致被害者家族の人達の猛烈な批判、反発には
心情的にはわかるが、度が過ぎているのないだろうか、と思う。
物事には言っていい事と、どんなに正しくても
言ってはならないことがある。感情的な批判であって
外交的視点、この問題解決に対する冷静な視点からの意見ではない。
あの拉致被害者の会の人達の発言は、小泉首相の努力や行動に感謝の一
言もない。
日本国の首相として、異例の二度にわたる訪朝によって
自ら拉致問題を解決しようという小泉首相の姿勢と行動は
歴代内閣、首相にはなかった。それを小泉首相はやった。
確かに今回の会談では北朝鮮への譲歩とも取れる
事は多々ある。経済制裁を行なわない、人道支援の約束
など国民として理解できない不可解なこともある。
北朝鮮という国際常識が通じない、まともな話し合いなど
できない国との交渉なのである。なかなか一気に解決できない。
そんな国との交渉である。われわれ国民には想像できないことが
多々あると思うのである。
しかいし、まずは5人の家族が帰ってきた。曽我さんも家族と
会える。大きな前進ではないか。小泉首相の訪朝なくしては
実現しなかったのだ。
先日の記者会見で「一国の首相として最低である。」とか「何も
解決できなかった。北朝鮮の思う壺」だとか、いろいろ誹謗中傷、
醜い批判、罵声があったが、小泉首相への感謝の言葉がなかったのは
淋しい限りであった。