ライブドアの堀江社長。近鉄球団経営に乗りだそうと
した時は、多くのファンは「ライブドアの堀江社長」
をエールで送り、楽天との戦いを応援したのだった。
野球界の旧態依然とした組織運営に風穴を開けた意義は
大きかった。
勝負は楽天の勝ちで、堀江社長は負けたが、ファンの
心は確実につかんだ。これはライブドアにとっては
大きな収穫だった。
日本人は敗者に同情的であるから、それについては堀江
社長に対しての同情は多かったと言える。
でもその後が悪い。野球で負けたのでその腹いせに
競馬場経営に参入し、ネット銀行への参入、金にものを
言わせ次々と企業買収や資本参加に乗り出したのだ。
そして、ニッポン放送の株買占めに乗り出し、世間を
あっといわせたのだ。
資本の論理に基づく企業乗っとり策である。
これには経済界も、政界もびっくりの非難轟々である。
球団参入や競馬場経営はそれはそれで「よくやるね」
で澄んだが、ニッポン放送を支配するとなるとこれは
全く異なることである。
球団や競馬場や銀行は金の論理で済む。大した理念や
認識や姿勢は問題ではない。金と話題性で済んだが、
しかしメディア支配はそうはいかない。
最も公共性が求められる公共放送という社会に対する
責任姿勢や認識、国民に対する公共放送としての理念が
強く強く求められるのである。
堀江社長にはこのメディア参入への理念や哲学、大義
のかけらもないのである。あるのは金の論理だけである。
メディアを金儲けの為の手段とするならば、多くの
国民は受け入れることを拒否するだろう。
野球や競馬でやめておけばよかったものを、競馬馬の
ように走りすぎて多くの多くの堀江ファンを失うことに
なったし、ライブドアの信頼を失うことにならない。
それにしてもあのフジテレビの○○社長のあわてぶりと
間抜けはメディア会社の経営者としてあまりにも滑稽
としか言いようがない。あれではホリエモンになめられて
もしょうがないだろう。
【#874】 ホリエモン走りすぎては!!
- 2005年2月18日
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