【#914】 列車事故に思う。

尼崎の列車脱線転覆事故は最悪の結果となった。
107人の犠牲者と461人の重軽傷者が出た。重軽傷者のうち
まだ12人が集中治療室であるという。生命の危機を彷徨っている
いるのであろう。
JRの責任がいろいろいわれるが、犠牲者の事を思うと単なる
責任論を論じることは慎まなければならない。

ただ私はマスコミの報道に対してもの申したい。
JRが国鉄から民営になって20年になる、国鉄がJRになるときは
マスコミはこぞって民営化反対であったし
JRの経営が軌道にのると、旧国鉄批判である。
今回の事故においても、事故の直接の原因が「スピード」の
出しすぎが原因であるならば、運転手の責任が問われるべきで
あるが、そのことはなく、JRの教育制度の「日勤教育」が
運転手にプレッシャーを与えたとか、定時運行が乗務員
に精神的圧迫をかけている、超過密ダイヤが事故の原因であるとか
事故の本質から離れた議論が多い。

「日勤教育」が運転手にプレッシャーを与えているというが、
JRの運転手だけではなく、航空機のパイロットだってバス運転手だって
業務上のミスを犯せば「指導や教育」「厳重注意」される事
当然のことである。一般のたって企業だって良くあることである。
そのことでプレッシャーを感じるかどうかは個人の問題である。
また定時運行や過密ダイヤを批判する事は間違いであると思う。
我々日本人は列車でもバスでも交通機関は定時運行するものと思ってい
るし、だいいち電車が遅れたりするとマスコミは取り上げるし
市民も文句を言うではないか。
JRの定時運行は世界に誇るべきものである。
その定時運行が乗務員に精神的圧迫を与えるなどと言っていた
コメンテーターと言われる芸能人がいたが、事の本質から
離れた発言にあきれるばかりである。

マスコミはあまりいい加減な無知なコメンテーターや
キャスターの無責任発言をしないでほしいものである。

今回の事故は関係機関の科学的な事故究明を待ちたいものである。
それにしても事故直後のJR発表の「置石説」は
自分たちの責任を回避しようとしたJRの官僚的体質と、
犠牲者とけが人に対するあまりにも酷い言葉であった。