【#949】 普通の日本人

今から10年前の平成7年3月に、経営者漁火会を広島で立ち上げた。
広島YMCAの180人入る会場で漁火会の中村功会長をお迎えしての
大会であった。人集めを誰も手伝ってくれず、一人で知人を頼りながら
お願いをして歩いて回った。

当日会場に多くの人が続々と入場し会場が180人で満席になり
立見までなった時、嬉くてしょうがなかった。

しかしである。開演となり司会者が
「国旗に向かって正対、国歌君が代斉唱」と言ったとたん
何人かの人が会場からでて帰って行った。国歌斉唱に反対してである。
国歌だけでない、国旗に対してもである。

あの当時、広島で国旗や国歌はタブーであった。
国旗は軍国主義の象徴であり、国歌は天皇崇拝の象徴であるか
けしからんというのである。広島県の教育現場でも一般社会でも
多くの人は国旗と国歌に強い嫌悪感を持っていた。
学校で嫌悪感を持つように学校で教わってきたし、広島の地が
そのような国旗国歌観を持っていたのである。これが広島の
公教育の崩壊として全国に知れ渡る事となったのです。
今のように、国旗国家法ができ公立学校での国旗の常時掲揚が
される時代とは全く異にしていた。
広島県でこの国旗国歌問題が公立学校の入学式、卒業式で
常に問題となり、教職員と校長先生とが対立し多くの校長先生や
担当先生が亡くなっている。

そんな状況の広島で、社会人の講演会とはいえ、会のセレモニー
として国旗を掲揚し国歌を斉唱することは、市民の皆さんには
受け入れられなかった。相当なる批判と嫌がらせがありました。

それにもめげず、以降毎月経営者漁火会の例会を行った。
毎月国旗を掲揚し国歌を斉唱してからの例会がなかなか受けいられす、
「国旗を掲揚し国歌を斉唱するなど右翼である」などと言われたり、
いつしか「経営者漁火会は右翼である」とか「及川さん、右翼みたいな
活動は止めたほうがよい」などと忠告に来る人までいた。

でも私は自分が会長の間の5年間一度も止めずに続けた。
大体、私は今でも当社の研修会の前には必ず「国旗を掲げ国歌を斉唱し
てから研修会を始めてきた。国歌斉唱が嫌で泣いた女性もいたし、
国旗掲揚が嫌で会社を辞めたやつもいた。

でも私は国旗に日本人としての誇りを感じ
国歌に日本の悠久の文化と歴史を感じるのです。

あれから10年、いま広島で国旗国歌を言う人を右翼という人は
いなくなった。みな日の丸は国旗であり君が代は国歌であることを
誇りに感じるようになった。

これもサッカーのおかげかもしれない。
だって若者たちが日の丸をもって応援し、国歌斉唱では
大きい声で歌っているのである。

私は右翼ではなく日本という国が好きな普通の日本人なのです。