北朝鮮による拉致問題が一向に解決の見通しが立たない。
横田めぐみさんご両親も有吉さんのご両親も、年々年老いていく。
自分たちの老い先の短い事を思うと、我が子の安否不明に自分たちの
命あるうちに早く帰ってきて欲しいと焦る気持ちと、
元気でいるだろうか、生きているだろうかと、
わが子をあんずる気持は、我々の想像を超えるものでしょう。
2年ほど前横田さん夫婦とお会いしたことがありました。
広島で拉致被害者を救う会の講演会とその後の懇親会で
お話させて頂いたのでした。
わが子が北朝鮮に拉致され生命の安否が分からない、そんな中で
全国を回り、わが子の救出と拉致被害者全員の救出に
半生の全てを費やしいる事に、ただただ心が痛むばかりでした。
「拉致は北朝鮮の国家犯罪であり日本に対する主権侵害である。
これは政治の問題であり、これを見逃してきた日本政府の責任でも
ある。」と言われた横田さんの言葉がとても印象的であり
日本政府の無策に腹が立ちます。横田さんの気丈な姿に
一国民として何もできない無力を感じました。
昨年歌舞伎で「良弁杉の由来」を見た。
昔滋賀の田舎の夫婦の幼い子が鷲にさらわれ、其の子を
探して30年、幾多の困難を乗り越えわが子を探す老母が
やっと奈良東大寺二月堂でわが子と再開したのでした。わが子が
東大寺の良弁大僧正になってた。私はこの老婆と横田さんの姿を
重ね合わさって見えました。
この歌舞伎をみて私は泣かされた。涙が出て止まらなかった。
「子を思う母の心は岩をも砕く」のです。
吉田松蔭の句に「親思う 心にまさる 親ごころ
今日のおとずれ なんときくらん」
横田さん、有吉さんのご両親の心を思い、この拉致問題に
われわれ一人一人が何かの行動を起こさなければなりません。
たとえそれが、一筆の署名であろうが一枚のビラ配りであろうが
行動することが、横田さんをはじめとする拉致被害者を救う
事になるではないでしょうか。