【#1009】 [ぴこねっと社長日誌]ここにこの話しあり

秋も深まってきた。朝夕めっきり寒くなり、私が朝晩行っている
行水の水も冷たくなってきた。
聖心女子大学名誉教授(天理教渓郷分教会長)の松本滋先生が2ヶ月
に1回送って下さる「たにさと」という機関紙がありますが、
その今月号の随想を読んで深く考えると事があったので
ご紹介いたします。

「二つ一つ」の自分。
                          松本滋

今日、一番(ナンバーワン)とか、一筋とか、世界で唯一つな、
”一”が強調されることが多い。それは競争原理に基くこともあ
れば、純粋な心情を示す場合もある。見方によっては、孤独な閉
鎖的意識の表現と受け取れることもある。
しかし、真実は”二つ一つ”というところにあると思う。この世
の中は、すべて二つの相反するもののバランス、調和、相補関係
で成り立っている。天と地、陰と陽、男と女、プラスとマイナス、
身と心、丸いものと四角いもの、固いものと柔らかいもの・・・・・・
挙げればきりがない。
”二つ一つ”。それは天然自然の理法とも言える。そうした根本
の仕組みを自覚し、それに沿って生きるならば、社会も人生も何
ら問題なく運ばれる筈である。
ところが、人間は極めて欲が深い。知らぬ間に自分(達)のこと
だけ考えて、対極にいる相手の立場を顧みない傾向がある。そこ
に不和、争いがあることは言う迄もない。
ただここで注意すべきは、自己自身についても、必ず二つの自分
があるということである。ユング心理学でいう、「ペルソナ」(
仮面)と「影」である。殆どの人はペルソナ、つまり外向けの顔
だけで生きていて、それと相反する自分の”影”の部分に気づい
ていない。しかし、それは抑え込んでいても、密かに生き続けて
いるのである。
”二つ一つ”とは、何も世界の根本原理であるにとどまらない。
最も身近な、内的自分の問題でもあるのである。

みなさんはこれを読んでどのようにお考えになったでしょうか?