【#1010】 団塊世代の哀愁物語

ある記事で「すれ違う夫婦の本音?」なるものを読んだ。
それによるとこうだ。

あるアンケートで団塊の世代の85%の男性は定年後が
楽しみなそうだが、妻の35%は夫の定年後が憂鬱らしい。
それは今まで数十年に渡り夫が働いている間、家庭で自分の時間を
自分の好きなように使ってきた自分のテリトリーに、夫が
入ってきて、自分のリズムが崩される事が嫌なようだ。

妻側からすると、団塊の世代の夫は現役中は働き蜂で良かったが、
定年後は自分の生活パターンを乱す厄介者ということになる。

また、夫は定年後に「妻との時間を大切にしたい」と思っているが、
現役から離れられようやく自分たちの時間が持てるようになったと
と思っているが、妻は「友達との時間が楽しみ」と言う
結果も出ている。
現役時代は、日頃は朝早くから夜遅くまでの働き蜂、週末は子供の
サッカーや学校行事だの町内行事に引っ張り出されたりで、
体を休める暇がなかった。
ようやく定年を迎え時間の余裕ができたて、妻との時間を持とうとした
ら、妻は夫より友達との時間が楽しみとは、
男とは何と淋しいものだ。

定年後にやりたい事のTOPは国旅行、海外旅行、パソコン・インターネ
ットの関連機器購入、グルメ、外食など
なんとも夢のない事を考えているようだ。
現役時代にできなかった何かの研究をするとか、ボタンティア活動に参
加し社会に役立ちながら、地域の人間関係を形成する等というのは
ない。この分野をもっと積極的に行えば旅行やインターネットより
充実感のある生活が得られると思うのだが。

団塊の世代はまだ定年後の自分を考える余裕がないのかも知れない。
2007年問題と団塊の世代の定年退職が問題視されるが、
自分の人生の第二ステージをどう演じるかの脚本も演出も主演も全て
自分である。どのようにストーリーを作るか、どのように演じるか
考えるだけでもワクワクしないだろうか。(自分には定年がないから
分からないが)。

団塊の世代の人達よ、
自分の人生の主役は、妻でもなければ家庭でもない、自分自身である。
と主張しようではないか。