リュドシラ・スキルダさんの詩は何度読んでもすばらしい。
ウクライナの詩人でありながら、日本人より日本の文化、伝統、
自然を心の中に持った人である。
私の好きな詩を紹介します。
< 詩歌と法律 >
リュドシラ・スキルダ
いにしえの都、奈良にこのお寺はある。
そのお寺は、法律を盛んにする寺《法隆寺》と呼ばれ、
616年に聖徳太子により建立された。
宇宙の法則なくして世界が存在できないように、
人々の社会の法律なくして人々は存在できないことを
人々に認識させる精神的呼びかけに基づき建立された。
時を同じくして奈良では、詩歌の収集が始まっていた。
それが後の名詩集《万葉集》となった。
これらは今でも存在し、
地球上で最も大きな木造建築物であり、
世界で最も大きな詩集である。
法律と詩歌は、宇宙のすばらしい奇跡的な一隅である
この地、奈良で統合された。
その統合は真理の途(みち)であることを
私たちに証明するために。