今朝のNHKラジオで少子化問題について論説委員の話があった。
内容は少子化が進んでいて社会問題になっている。今後どのような
問題が起きるかと言う内容であった。
1、労働人口が減少する。
2、経済力が弱る。
3、国力が弱くなる。
4、社会保障費が増えて税金負担が増える。
等でたいした内容でなかった。
また、これに対する対策として、
1、社会環境を整える。(女性が働きやすくする)
2、男性も子育ての負担をする。
3、企業の育児休業を男性に強制する。
4、税負担を軽減する。
等これも根本的な解決策ではないようにおもう。
大体、国は人口は増え続けなければいけないのだろうか。
増え続けなければならないとすれば、一体何処まで増えればいいのだろ
うか。
世界の国々は自分の国だけ人口が増えればいいとすれば、地球の
人口は際限なく増えると言う事だ。当然地球は崩壊してしまう。
少子化問題は、日本において人口の適性規模はどれくらいなのだろうか
を明確にして論じなければならないのではないか。
どんな国家でも永遠に成長する事はない。過去の成長法則をもって
少子化を論じると、少子化問題の根本的な問題は解決されないと思う。
国家の歴史は後進国、発展途上国、成長国、安定国、衰退国とあり、
国家はそれぞれの過程で政治的に対応しながら、維持がされている。
嘗てのヨーロッパは世界に冠たる威力を持っていたが、今は
政治的安定を保ちながら国家を形成いている。
中国やインドは、嘗てはヨーロッパの植民地であり国家の体をなしてい
なかった。戦後は後進国と言われていたが、今は経済成長が著しい
成長国家である。人口増加も著しい。
日本は戦後アジアの奇跡と言われるほどの成長を遂げた。
ここ15年で安定国家になってしまった、と共に人口減少という
国家の一大事を招いたのである。
少子化問題は政府や評論家が論じる、場当たり的議論ではなく、
国民の問題として、学校教育から治していかない歯止めはかからないと
思うのである。子供を産むか産まないかは、夫婦、家庭、国民一人一人
の問題であって、国家が決める問題でもない。また施設の拡充や社会保
障費や教育費の負担を国家がやったからとて、子供が増えるとは
思えない。
家庭で学校で地域社会で子供のいる事の素晴らしさや、子供がどんなに
親の人生を豊かにしてくれるか、国家の繁栄と子供の役割などを、
話し合われるべきと思うのである。
国家の文化伝統は過去から現代、現代から未来へと伝承されていく。
先祖から親へ、親から子へと引き継がれていくわけであるが、
少子化はこの文化伝統の伝承ができなるなる事も意味するのである。