昨日地下鉄茅場町駅から飯田橋駅行き、そこから総武線で新宿駅
まで乗った時の事です。車内は意外とすいてはいたが立っている
人多くいた。
日本橋駅で老80歳前後夫婦が乗車してきたのですが、空いている
車内とはいえ、立っている人も多くいるくらいですので、
動作が緩慢な老夫婦にとって空いている席に着く事はできいなようで、
私の目の前で立つ事になった。私の隣は若い男性であった。彼は
本を読んでいてこの老人には気がつかなかったようである。
私はこの老夫婦に「どうぞ」と席を譲って上げた。老夫婦は「ありがと
うございます」と何回もお礼をいってご主人が座りかけたとき、
私の隣で本を読んでいた青年はさっと立ち上がり「こちらにもどうぞ」
といって席を譲ったのでした。この老夫婦は夫婦そろって座席に座る
ことができたのですが、あの青年の行動はすばらしかった。
今若い人たちの他人への配慮、思いやりが希薄になっているが
こんな素晴らしい青年のいることに、感激したのである。
そんな私も今日10月20日は57歳の誕生日になった。
57歳の誕生日は少し気恥ずかしいし人生を感じる歳になった。
人生ってなんだろう。過去を振り返るとみな「まぼろし」の
ようでもある。
誕生日は他人からお祝いしてもらうのではなく、まず両親に「この世に
生んでくれたことと、今日まで育ててくれたことへの感謝の日」
だと思っている。また私の人生で出会い共に感動し
共に何かをやり、共に生きた人たちへの感謝の日でもあると思ってい
る。