【#1121】 初冬

昨日は午前4時起床、早朝5時半出社し、6時に松江に向かって
出発した。私は普段から朝目が覚めるのが早いが、昨日は5時半に会社
に行かなければならないという思いから、4時半には目覚めた。

松江へは車で行ったが、運転は相棒がやってくれたので私は寝ているだ
けだったが、車の中で寝るのも結構疲れるものでる。

初冬の中国山地の合間を縫って走る国道54号線沿いはすっかり
冬の気配である。木々の葉は黄色から茶色になり、落葉で木の枝が
秋の日差しで白く映え冬の到来を告げていた。沿道の家の
柿木の赤い実が一幅の絵画のようでもある。

広島、三次、赤名峠、頓原、掛合町、三刀屋と54線は続き、
宍道湖に出る。途中の布野、掛合町の道の駅に寄り一時の休息をとる
が、車外の気温は氷点下である。霜に覆われた木々の枝は真っ白
に凍ったように見える。
氷点下の外気に身が縮む思いであった。それでも太陽が東の空に昇り
眩しいほどの日の光が差し始めると、弱いながらも暖かくなってきた。

松江には午前10時に着いた。3時間の仕事を終え朝来た道を
また広島に引き返した。

今朝はまた4時半起きである。6時の新幹線で東京に向かうためで
ある。4時半に起きて朝の冷たい水を頭から浴びて気を引き締めて
家をでた。月がきれいだった。星も冬の輝きを放っている。
この時期の午前5時はまだまだ真夜中である。

東京には午前10時半に着いた。新幹線の中は最近凝っている
「モーツアルト」のCDを聞きながら、夢か現かわからない世界を
彷徨っていた。昨日の疲れが取れないまま、早朝の新幹線で
足りない睡眠を補給していたのです。

いま今日一日の東京での仕事を終え、この日誌を書いている。
無常に過ぎるの時間の中今日も走り続けた。57歳の初冬の一日であ
る。