「中国の古典」と言う本を読んでいたら、こんな詩があった。
なんとも侘しい詩だが心に留まったのでノートに書き留めた。
「さよなら」だけが人生だ。
君ニ勧ム金屈巵
満酌辞スルヲ須イザレ
花開ケドモ雨多し
人生、離別ニ足ル
金屈巵は把手がついた盃。
それで君に酒を勧める。なみなみと注ぐが、辞退しないでくれ、
せっかく花が開いても、すぐに雨や嵐にたたかれてしまう。
それと同じように逢って喜ぶのは束の間だ。
心行くまで飲んで歓を尽くそう。
人生離別はつきもの。くよくよしても始まらない。
干武陵