【#1335】 聞香 吉田松陰

昨夜は久ぶりの「香の会」であった。先月は私の体調不良でドタキャン
で宗匠と相棒の小野沢先生に迷惑をかけることになった。聞香を習い始
めて10年になる。伊達宗匠に稽古をつけて戴いているが、なかなか上達
しないが結構楽しく学んでいる。

昨日の主題は「聞香 吉田松陰に聞く」でした。吉田松陰の生涯を松陰
が書き残した言葉や句などから学ばせて戴いた。そして「香」から松蔭
がわれわれに何を言い残したかを聞いた。

私が特に印象に残ったことを紹介します。

「世の中には体は生きているが心は死んでいるものがいる。体は滅びて
も魂は死なぬものもいる。心が死んでいてはどうしようもないが、魂が
生きておれば体は死んでもよろしい。
死んでも永久に生きられるという見込みがあればいつ死んでも良い。
また生きて、これから大きな仕事をしようとするのであればいつまでも
生きたらよい。要するに生死を度外視してなすべきことをやり遂げる
事が大事である」

松蔭の高い志は人間の根源である生死観さえも超えている。かれは当時
の革命家である時代を超越した思想家でもある。

以前、中村功氏(東日本ハウス創業者)から「人生の大河ドラマ」を描
けと言われたことがあった。また「人生には大事と小事がある。何が大
事であり何が小事であるかを見極めろ。」とも言われたことがあった。
志を高くもってやらねばなら事が大事であると自分なりに理解してい
る。

昨夜「香の会」が終わってからの団欒で、小野沢先生は「私は吉田松陰
先生の弟子になります」といわれた。誰でもどんな人の弟子にでもなれ
るですよね。その人から学ぶ心があれば弟子になれるのだと思いまし
た。小野沢先生の吉田松蔭先生に弟子入りは見事であった。