【#1371】 志とは

司馬遼太郎の「人間というもの」の中にこんな一節がある

「何度も言うが、人間というものには志というものがある。妄執と行っ
 てよい。この妄執は人間味じゃ。わしの妄執は、稲妻を小さな皿に盛
 ろうとするに似ている。この清冽な味は、おぬしらの人生の遊び人に
 はついにわかるまい。わからぬ事に口出しせぬものが知恵者じゃ。」
 (梟の城)

志は一人の人間の妄執化も知れないね。妄執とは「道理も考えず、むや
みやたらに物事に執着する」事だが、非常なる思い込みや執着がなけれ
ば志は成し遂げる事ができないという事だ。しかしその思い込みや執着
は「世の中や多くの人に影響を与えられるものでなければならない。」
し、そして志は山水のように清くて冷たいもののようだ。