【#1393】 千丈の堤も蝋蟻の穴をもって潰え、百尺の室も突隙の煙をもって灰になる  韓非子より

世のあるものすべて、大は小よりおこるゆえ「難事はたやすい事から、
千丈の堤もアリの一穴からつぶれ、百尺もある部屋も煙突の隙間の
煙から灰になる」と説かれている。
小さいことを放っておくと大事になるので注意せよと言うことである。

あるファミリーレストランチェーンの話しです。
水道の蛇口がゆるんでいたために、一秒間に一滴の水が漏れると
年間七千円のムダになる事を社員に数字で示した。
店長をはじめ部下、パート社員にいたるまでムダ防止を徹底指導
すると同時に、水道の使用方法をマニュアル化までしている。
「そこまでしなくとも……」と、いろいろ社内的に批判はあったが、
この会社の社長は批判をもろともせず決断実行し、年間三百万円の
水道費のムダを防いだ。
電気、冷暖房、コピーのムダ使いに気付かない会社ほど利益が
漏れていることが多い。
経営者は、「蝋蟻の一穴」に、こんな細かい事と見過ごさず
目配り気配り、時には決断も必要である。