【#1400】 新聞文化欄

先日の産経新聞に興味のある記事が載っていたので紹介します。
(4月29日産経新聞 文化欄からの抜粋)

題は「日本が誇るべき世界遺産」でした。その内容は今東京・上野の東
京芸術大学大学美術館で開催されている「尼門跡寺院の世界展」のこと
で、一般に余り知られることがない「尼門跡」の存在を始めて紹介した
展示会なそうです。

この展示会を開いたのは、中世日本研究所長のコロンビア大学の名誉教
授のバーバラ・ルーシュさんという人で、日本の「尼門跡寺院」の文化
的価値を見出して開催することになったと言うことです。

日本の宗教史は男僧の残したものを中心に研究されいるが、何百年間も
才能ある女性が守り、発展させてきた尼門跡寺院は、世界に類をみない
ユニークな存在として価値のあるものだが、日本人には殆ど知られてい
ないそうです。

尼門跡寺院は明治政府の神仏分離以降、皇室や政府の援助が得られなく
なり修復保存が出来なくなり文化財として危機にさらされているという
ことです。

ルーシュ教授は「尼門跡は世界に誇るべき世界遺産といえるのです。次
の世代に伝える努力をして行きたい」と言っています。

尼門跡とは、皇族や将軍家などの高貴な家柄の女性が入寺し門跡(住
職)となって営まれた格の高い寺院。皇室とゆかりが深く、独特の宗教
儀礼や信仰生活、和歌や絵画などの御所文化を受け継いでいて、京都と
奈良に13寺院があるそうです。

日本人に余り知られていない日本の歴史的文化的価値のある「尼門跡寺
院」が外国人によって展示会が開かれるとは・・・・ね。