二宮尊徳の名言にこのような言葉がある。
「政治の要は、国民の仕事と食を足らすこと」
先日、新宿の高層ビル街からの帰りに、西口の地下道を通ったら、寝支
度のホームレスで道があふれていた。住むところがないのであろう。皆
んなダンボールを片手に持ち、片方の手にはビールやワンカップをもっ
て場所取りをしていた。この季節はまだ寒くないからよいが、冬の寒い
ときは、本当に気の毒におもう。不況で仕事を失って住む場所がない人
や、もともと仕事の意欲すらない人達である。
先進国日本。経済的にも文化的にも世界のTOPクラスにある日本に、
このような現実があるとは、信じがたい。
私などは常には広島にいるから、余りホームレスを見ることは少ない
が、東京にいるとホームレスはどこにでもいる。高層ビルの明かりがこ
うこうと光るその下で、今日の住む場所のない人が、ダンボールを寝床
してるとは、これが富と貧困が混在する都市、東京なのだ。これが豊か
な国日本なのかと疑いたくなる。
あのホームレスの人達をみると、今の日本の政治の体たらくは、なんと
もしがたい。仕事にあふれた失業者が多いし、仕事に就けない若者も多
いのに、政治家と官僚は国民の税金を食い物し、ぶくぶく太り、口から
出る言葉は国民の幸せ、不況対策を唱えるが、心は国民の方など向いて
いるわけがない。
政治家や官僚たちに、あの新宿や上野、都内の公園で暮らすホームレス
の声を聞いて欲しいものだ。
二宮尊徳の「政治の要は国民の仕事と食を足らすこと」。この言葉を噛
み締めて欲しいものだ。