【#1487】 日本人は勤勉か?

今日の産経新聞に「日本人は本当に勤勉?」と題した曽野綾子さんの記
事があった。私も同じことを常日頃から思っていたので、この記事が直
ぐに目に入ったのである。

「日本人は勤勉である」と思い込んでいる日本人は多いのではないか。
まず、日本人はどうしてこんなにも休むのか。国民的休日が多いすぎ
る。休日が週末になると振り替えて3連休になる。この3連休は何の理
由もない。厚生労働省の役人がが日本人は働きすぎであるとか、休みが
少ない、消費が増えるなどと勝手に振り合えて3連休にしただけであ
る。また国会議員が国民の受けを狙って創設しただけである。

「不景気と言いながら、組織が遊び半分で仕事をしているとしか思えな
いような事例も多い」と言われている。確かにそうである。以前は一人
で行っていた営業が2,3人で行ったり、打ち合わせと称する雑談会議
が多かったり・・・・と。それがコストに上乗せされる。もともと諸外
国に比べると人件費の高い国なのだから、このようなことでコスト上乗
せになったら、製品コストやサービスコストが高くなり国際競争力が無
くなるのは当然である。

「ちょっと努力すれば売れるものを、それはできません」とマニュアル
に通りにしかできない人間が店頭で接客する。こんな事は日本中蔓延し
ている。確かにそうである。日本人が持っていた「もてなしの心」や
「心使い」、「思いやりの心」がなくなり、コンビにやファーストフー
ド等に見られる、マニュアルにない事はしない人間が店頭で接客する。
曽野綾子さんが言われるマニュアルにない事は「それはできません」
が、日本人商売スタイルになってきているように思うのである。

先日ある事でカスタマーセンターに電話をしたら「当社の営業時間は午
前10時から午後5時までです。営業時間内にお願いします」というアナ
ウンスである。録音された音声で繰り返し言うのである。カスタマセン
ターならせめて午後7時までは対応して欲しいものである。午後5時じゃ
仕事終えてから電話ができないじゃないか。午前10時じゃ仕事に入って
いるし、午後5時じゃ仕事は終わっていない。そして土日・祭日は対応
なしでは何がカスタマセンターだと思ったしだいだ。

しかし、こんな事は今の日本の企業は当然の如くになっている。顧客の
第一主義を掲げながら、自分達本意の「顧客第一主義」になってはいな
いだろうか。

昔は外国から見ると「日本人は勤勉」といわれ、それが日本人の国民性
として誇りであり、美徳であった。またその勤勉が国家のエネルギーで
もあり成長の根源でもあったのである。その誇りや美徳である勤勉がな
くなり、消費と遊び、いかに働かないで楽をするかの国民性になった思
うのは、私だけだろうか。

今アジアは世界経済の牽引車である。中国はもとより韓国、ベトナム、
台湾・・・、あのハングリーで勤勉でエネルギッシュな国々に日本人は
太刀打ちできるのか・・経済は生き物であり過酷な競争である。特に世
界経済は強く働いたものが成長し勝っていくのである。それに負けた国
は衰退をたどるだけである。

365日働けと言っているのではない。日本は年間の国民的休日と土曜日
曜日、そして盆と正月休みがある。年間どれぐらい休んでいるの
か・・・この間にも中国をはじめとする新興国の国民は、怒涛のように
エネルギッシュに働き日本に押し寄せてきているのである。日本が国際
競争力を落としていくには至極当然といえば当然であると思うのであ
る。  

「日本人は本当に勤勉か」、考えてみる事が大事である。