【#1560】 「自炊」

日経新聞のコラム「春秋」にこんな事が書かれてあった。

「自炊」について、1970年代、ぎこちない手で米をといで、小さい電気
 釜に仕掛けた(私は電気釜などなかったが)。おかずはキャベツと 
 魚肉ソーセージの油炒めあたりだったか、・・・・これが貧しき学生
 の自炊だった」と、そして現代の「自炊」は、紙の書籍を裁断してス
 キャナーで読み取り、自ら電子化すること、なそうだ。この紙を裁断
 してスキャナで読み取り電子化する、この過程を調理にざぞらえたと
 も、データを吸出すから「自吸」と呼び習わし、それが「自炊」にな
 ったとも言われる・・・・・

 そして今はこの「自炊」を作業代行にビジネスをしている人(事業
者)もいるというから驚いた。最近電子書籍を読んでいる人を良く見る
が、こちらはちゃんとした事業者が出版社と契約して制作したれっきと
した電子書籍であるが、「自炊」は著作権を侵害しているもぐりの電子
書籍ということになる。

電子書籍を読んでいる人を良く見かけるが、読書はやはり「本」がい
い。読みながらページをめくる、読みかけのところは角を折って目印
に、大事なところは付箋貼ったりペンで線を引いたり、表紙がよれよれ
になると愛着がでる、何か自分だけの世界がいっぱい詰まっているよう
に大事する、「本」にはそんな味がある。

「自炊」などとせこい事をしないで、「本」を大事にして欲しいもの
だ。