12月に入った1日であり、今年最後の月でもある。一年は早いものであ
る。「光陰矢のごとし」というが、3月の震災以降、日本はいろいろな
意味で変わってきた。この先もっと変わるだろうな。
総務省の調査によると、企業倒産やリストラ、業績不振、退職勧告によ
る早期退職者の数が、50代で18万人、40代で18万人、30代で16万人なそ
うで、年代差がなくなってきている。そして、この人たちは転職を余儀
なくされるのだが、今は転職がなかなかできない。11月28日の日経新聞
の生活欄に、「自分がここまで無価値とは」(40代の惑いの10年 転職
で思わぬ想定外)という記事が紹介されていた。「さまざまな年代が入
り乱れる転職市場で40代は苦戦している」とし、その理由を「40代は商
品として中途半端」という。バブル期に入社した40代は「買い手がつく
ほどキャリアが身についていない」という事ようだ。
ドラッカーは、プロフェッショナルの条件として、「知識社会では、専
門知識が、一人ひとりの人間の社会活動の中心的な資源となる」とい
い、そのプロフェッショナルの重要なポイントは、1、目的に集中す
る。2、仕事を分類する。3、仕事はアウトプットを出し成果を上げる
事に為に行うのであって、作業に従事する事を目的にしてはならない。
そして、「毎日一生懸命仕事をしている」と思っていても、自分の姿は
鏡では見なければ確認できない。自分の強みを行かせる行動の仕方を知
ることが大切であるといっている。
またドラッカーは、「成果を上げる者は仕事からスタートしない。時間
からスタートする」言って、時間が最も貴重かつコントロールの難しい
資源である、と言っている。
今、ヨーロッパやアメリカ、お隣の中国、韓国などあらゆる国が大量失
業時代である。日本もである。こんな時代だからこそ、ドラッカーの言
う、「誰でも自分の強みについては良く分かっている。でもたいてい間
違っている。それを知る方法は一つしかない。それは自分の強み生かせ
る行動の仕方をしることだ」。
40代の惑い・・転職で想定外の苦戦と言われている40代の人に、是非ド
ラッカーの「プロフェッショナルの条件」を読んでいただきたい。勇気
がでますよ。私は60代ですが・・・。