明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
正月にアメリカの地理学者のジャレド・ダイアモンド氏の「文明崩壊へ
の警告」という論文を読みました。とても感動いたしました。人類は環
境問題と人口問題によって
崩壊してきており、今の地球も同じような運命にあるということです。
この論文では、ルワンダの虐殺問題を取り上げ、ルワンダの虐殺は人口
が増えるなか、
森林を切りすぎて土砂がながされ、農地の奪い合いから人々が深刻対立
をしたこと
が背景にある。またソマリアの国家が崩壊したのは、森林破壊と過剰な
放牧で国土が
砂漠化したのが大きい原因である、言われている。貧しい国は、焼畑や
森林伐採が深刻になっている。(アマゾンなども同じですが)。その森
林伐採や森林破壊で農地を広げ土地を奪い合うことが、部族や民族対立
を生む。環境問題を抱える国ほど政治は不安定になるといっています。
ジャレド・ダイアンモンド教授は、文明の環境・人口問題は12種類に分
類しています。自然破壊・漁業資源の枯渇・種の多様性の喪失・土壌浸
食・化石燃料の枯渇・水不足・光合成で得られるエネルギーの限界・化
学物質汚染・外来種の被害・地球温暖化・人口増加・一人当たりエネル
ギーの増加です。これらの問題は私たちの日常生活の身近でも起きてい
ます。台風のときの災害や、常態化した日本の夏の熱帯性気候などはこ
の分類に入るのではないでしょうか。
モアイ像で有名なイースター島は、9世紀頃は亜熱帯性雨林で覆われて
いた。それが18世紀にヨーロッパ人が訪れ時には高い樹木は残っていな
かったといわれる。この間に森林は、燃料や巨像石を運ぶために全て切
り倒されてしまって、海鳥以外の鳥類も絶滅したと言われる。ここでも
森林伐採等による環境破壊がおこなわれていたのです。
地球は人口は昨年70億を越しました。この地球には70億の人口の胃袋を
満たす事はできない。特に貧しい国の人が先進国並みの生活水準なる事
は、地球が耐えられないと思う。このままの消費が続けば地球は環境破
壊と人口増加から来る文明崩壊は避けられないであろう。貧しい国の人
口増加を抑制しながら生活水準を上げ、富める国は今の消費文化を抑制
しバランスのとれた地球にならなければなりません。
ローマ帝国やカンボジアのクメール帝国など強大な帝国が滅びたのは、
人口が増えて
生活が豊かになり崩壊へと崩れ落ちた。これは生活が豊かになると環境
への負担が大きくなり、崩壊リスクが高くなるからだとダイアンモンド
教授は言う。
災害で起きる被害は限定的であるが、環境破壊(地球温暖化・自然破壊
など)・人口増加で起きる問題は文明・地球環境そのものの崩壊を招き
かねないとし、原子力発電をやめたとしても化石燃料を燃やし続け環境
破壊・大気汚染による被害が拡大し続ける。まだ原子力発電は使い続け
たほうが良いとも言う。
最後にダイアモンド教授は「いま一度【現実的になろう】といわせて下
さい。原発事故や地震で、文明が続く可能性が損なわれる事はありませ
ん。二酸化炭素は現代文明の行く末を左右しかねない問題なのです」。