【#2014】 日曜日の読書から

今日は、2月に購入してあった石原慎太郎の「天才」を読む。田中角栄の自伝の
ようなものである。田中角栄の人間味に胸が熱く深い感動と、政治の世界の謀略
と策術、人との信頼さえも政治の道具とする権謀策術は、政治とは国民の意識と
は全く異なった次元にある事を思い知らされる。我々国民は政治家は国民の為に
働いていると幻想を抱いているだけで、政治家はそんな思いは微塵もない。

また、司法は公正・公明なものと思っているが、権謀策術の先棒を担ぐときもあ
る。ロッキード事件もそうであるが、反原発裁判等も法的公正等ではなく思想的
・恣意的な判断があることも国民は知るべきである。ロッキード裁判などは権力
闘争、政治権力の力の働いた裁判であることは当時から知られていたことだ。こ
の書で改めて考えさせられるものである。

マスコミ等は論外である。時には事件を作り上げてしまうことさえある。特に今
日のマスコミ、メディアは視聴率と発行部数の為ならでっち上げで記事を書くこ
とさえある。ロッキード事件も田中角栄の人生もそれに近いものがある。

田中角栄という政治家、一国の首相の功罪はその評価が大きく別れるが、ただ言
える事は、現代の日本の国際的地位向上の基礎をなしたと言えるし、この日本を
活力ある国にしたことは確かであると思う。