【#2083】 車窓の向う

中国の古典は、「中庸」を君子の最善の生き方とした。あらゆる矛盾を統合して
絶えざる進化、成長を遂げる思想であるからと思います。。(統合の思想とでも言
うのだろうか)

毛沢東はその「矛盾論」の中ですべてのものは、対立の関係にあるとした。内在
する矛盾によって物事は発展すると言う。統合の思想とは全く反対の思想である
と言える。

石原慎太郎は2008年4月の産経新聞の論説で、この毛沢東の「矛盾論」を引用し
て、「近代国家日本の政治的には、今さら言うまでもなく官僚統制によって運用
されてきた、ある時点では日本社会ははたから眺めれば成功した社会主義といえ
る」と言っている。

民主主義国家の政府が、民間企業に社員の給料を上げるように要請したり、残業
しないよう法律を変えようとしたり、また社会厚生としての高福祉を国民に約束
する。経済構造・運営も政府が介入する構造に統制する。独立性を持たなければ
ならない中央銀行も、政府の金融政策の補完となる。また経済対策の柱は何十年
も変わらぬ土建公共工事である。まさに日本は官僚統制された成功した社会主義
と言えるのかもしれないな。