【#2271】 ある新聞記事から

ある新聞記事のコラムで・・・・

民主制=デモクラシーの危ういさは、古代ギリシャ時代から指摘されて
きた。プラトンは、自由と平等を基本とする民主制は、強権や独裁とは
かけ離れているようにみえるが、だが民主制ほど危険な独裁的指導者を
生むという。

この記事では、民主制はトランプ大統領のような強権的指導者をうみ、
民主制を揺さぶっているという。自国第一主義が何故「右翼的」なのか
分からないが、トランプ大統領のような自国第一主義を「右翼的」と
言っている。

自国第一主義は、北朝鮮や中国、ロシアに見られる現・旧共産主義国家
に多く見られるが、これらの国を「右翼的国家」とは言わないし、独裁
国家とも言わない。北朝鮮は独裁的国家というな。

われわれは、歴史的に独裁者というと「ヒトラーの全体主義」や「ス
ターリンの共産主義」を思い浮かべるが、ある新聞で「トランプ大統
領」を現代の「独裁者」と呼んでいる。ヒトラーやスターリンとトラン
プ大統領を同質とするのは、この記事を書いた論説委員の偏見的歴史観
にあるように思う。

いすれにしろ、バートランド・ラッセルは、独裁国家を生むのも、その
国の政治のレベルも市民に意識レベルであるという。

われわれ国民が選挙で国の指導者を選び政権政党を選択しているので
あって、民主制国家において独裁者になろうとして独裁者になっている
指導者はいないということである。トランプ大統領もアメリカ国民が選
択した指導者であって、国民の民意の代表者であるといえる。

安倍首相も独裁的とか、安倍一強とかいわれるが、安倍一強は安倍首相
をそうさせているのは国民である。

トランプ大統領を民主制を揺さぶる独裁者というなら、次回の選挙でア
メリカ国民は民主政治にもっとも相応しい大統領を選ぶことだと思う。