【#2282】 風雅の交友

今年も2月に入り、今週も週末となった。

今週月曜日は「聞香の会」であった。主題は「宮沢賢治の理想郷」でし
た。賢治の理想郷の心を香に聞き、同席者で同士で一句を詠み楽しん
だ。何時もの先生の作法で始まり、そして互いに香を廻し、香に聞き、
そしていつものように終わる・・・・。心静かな時間だけが流れる。

まさに[香の10徳]が心に沁みるである。

1、感格鬼神 感は鬼神に格(いた)る
2、清淨心身 心身を清浄にす
3、能除汚穢 よく汚穢を除く
4、能覺睡眠 よく睡眠を覚ます –
5、静中成友 静中に友と成る –
6、塵裏偸閑 塵裏に閑(ひま)をぬすむ
7、多而不厭 多くして厭わず –
8、寡而為足 少なくて足れりと為す
9、久蔵不朽 久しく蔵(たくわ)えて朽ちず –
10、常用無障 常に用いて障(さわり)無し

香の後は、一献交わしながら、人生を語り、国家を語り、歴史を語り、
文化を語りあったが、本当に素晴らしい時間であった。
伊達先生と三木さんに感謝である。

「かくありたい風雅の交友」、というが・・・

酒は勧めざるをもって歓となし、
棋は争わざるをもって勝となし
笛は無膣をもって適となし
琴は無弦をもって高となし
会は期約せざるをもって真卒とし
客は迎送せざるをもって坦夷となす。

その昔、元陸上自衛隊中部方面総監だった松島氏と一献交わしながら人

や国家観、国の防衛についてお話をいただいた事があった。数回であっ
たが
今思うと「風雅の交友」であった。