フリードマンの「資本主義と自由」を読んでいる、。その中で次の事を
フリードマンは言っている。
自由主義が根本的に恐れるのは、権力の集中である。ある人の自由が
他の人の自由を妨げない限りにおいては個々人は最大限に自由を守る
事を、自由主義者は目指す。
この目標を実現するためには権力の分散が必要だというのが自由主義
者の考えだ。市場を通じてできる事を政府がやっているとしたら、何
によらず疑ってかからなければならない。そこでは自発的な協力に代
わり強請が行われるが常だし、政府の役割が拡大すれば、他の分野で
も自由が脅かされかねないからである。
政府が推奨した一連の「働き方改革」は本来は、市場(労使の協議で決
る)が自発的に決めるものであり、政府が決めるものではないと思うの
である。ましてや労働者の賃金を政府がこうしろと市場に指示するもの
でもないと思うものである。
これは自由市場の活力をそぐものであり、市場の自由を権力が縛るもの
でもあると言える。この時市場はバランスを崩すことは目に見えて明ら
かになる・・・
フリードマンはこの章のまとめとして次の事を警鐘としている。
政府の権限が社会の自由を損なう方向で行使されないよう、配慮され
なければならない。・・