確かにインターネットを開くと、いろいろな広告が出てくるが、この広
告をよく見ていると、どのページを見ても過去に自分が見た商品や企
業、情報に関する広告が出てくる。PCデモでもタブレットでも同じ広告
が出てくる。過去に見たサイトや商品、最近見たサイトや広告がこれで
もかというほど出てくる。時には自分が追跡されているのではないか
と、気持ち悪くなることさえもある。
「ネット社会では不思議なことが毎日起こる。なぜ何時も同じ
広告が届くのか。なぜ自分の趣味がわかるのか。至るところ
に見えない仕掛けがあふれ出す。」
こんな記事があった。
個人の趣味や嗜好、購買動機や履歴、アクセス情報から興味や行動まで
を分析して、その人個人に広告を打つ「ターゲッティング広告」といわ
れるものだ。ネットの住所であるIPアドレスや閲覧情報、入力情報から
同一人物が使うPC、タブレット、スマホに同じ広告を出してくる。
このような技術はアメリカ企業が持っていることが多いといわれる。
Googleやドローブリッジなどが、そのような技術をもってネット社会の
裏で暗躍している。ネット社会の情報収集やマーケティングはこの仕組
みを制したものが、広告の世界を制し、この仕組みを使い切る企業が世
界企業になっていくのではないか。この仕組みはまるで宇宙に存在する
といわれる「ブラックフォール」のようなもので、見えない強力な力で
宇宙の全てのものを吸い込むようなものだ。
今やネットから発信される情報はターゲティング広告だけではなく、SNS
などは一国の大統領を選ぶ選挙結果を左右したり、市民運動の強力な武
器になったりする時代である。
最近大きな問題になっている「フェークニュース」なども、ネット社会
における情報戦争の兵器になっている・・・。
インターネットは我々に大きな利便性という恩恵をもたらしてくれる
が、一方で我々の社会生活に過去の常識もルールにも打撃を与えるほど
大きな変化をもたらしている。それは自分が知らないところで個人のプ
ライバシーの侵害や、個人情報の不正使用、また情報は大企業に集中し
て更に拡大する。
インターネットの黎明期はこのインターネットというテクノジーンを使
えば、ベンチャー企業や中小企業にもビジネスチャンスは多くあった
が、今ネット社会が成熟してきたこの社会において、その芽はだんだん
少なくなってきたといえる。