【#2540】 新聞記事から

先日新聞記事で論説委員の小竹洋之氏はその論説の中で、このような事
を指摘している。

  米国の深刻な格差を裏付けるデーターには事欠かない。上位
  1%高所得者が保有する資産の割合は40%で、下位60%
  の低中所得層は2%、主要企業500社の経営責任者が一年間
  に受け取る報酬は一般従業員の287倍に上がる・・・。

「不公平の勝利」というエマニュエル・シーズ教授の著書で、米国民の
所得に対する税負担を試算して格差の拡大に警鐘をならしている。

グローバル社会は、格差を生むという事は大分以前から指摘されてきた
ことであるし、金融資本主義も不労による所得格差を生んでいるといわ
れてきた。確かに1950年代から台頭する金融資本主義は資金量のあるも
のはその資金で資金を動かし利潤を得る。それが1990年代後半のインタ
ーネットの出現によって、そのスピードは加速し金融資本は24時間世界
の金融市場とつながり、資金移動を繰り返し資金を増幅させていく・・

これが格差を生む原因だといわれてきた。でもこれは正されることなく
更に拡大しているのであると・・ダニエルロドリック教授は、次のよう
な警鐘を鳴らしている
 
  グローバル化が民衆の経済不安や分配上の不公平感を助長し
  政治的な反動を呼んでポピュリズムの基盤をなすと・・・
  右派や左派のどちらが伸長するかは、有権者の痛みの感じ方
  や政治家の揺動にの仕方によって決まる。

いま世界のあちこちで極右や極左政党が出現している。その国その国で
格差というものが顕著になり、国民の不安や不満の現れ方は違うが、格
差や国の将来に対する不安や不公平感の現れであることには違いない。

日本においても最近の選挙では「ポピュリズム」な政策を掲げて支持を
得ている候補者(政党)が現れている・・・。

世界で最も豊かな富豪は26人が、貧困層34億人分の資産と同等だとい
う。何時か格差社会が増幅し「不安と不公平と不満」が世界的なポピュ
リズムの爆発を起こすのではないだろうか・・。紀元前6世紀ごろにギ
リシャやインド、中国で起きた「知の爆発」の様な「強い政治によるポ
ピュリズムの爆発」が起きるのではないだろうか・・それしか格差社会
解消の道はないのではないだろうか。

今日はこれで終了とする