【#2732】 佳き人

常日頃の慌ただしさに翻弄されていると、自分を失ってしまう事があ
る。ふと気が付いたらこんな時間だ。いま何故こんな事をしているのだ
ろうと・・。
こんな時は、いくらいろいろやっても遣り甲斐というものを感じないも
のだ・・・今日はそんな日でもあった。まこんな日もあるものだ。

いま少し落ち着いた時間を取り戻した。これから自分の事をしようと思
い、久しぶりに安岡正篤先生の「一日一言集」を手に取ってページをめ
くってみた・・・。

  佳き書に出会う

  佳き書とは、それを読むことによって、我々の呼吸、血液、
  体液を清くし、精神の鼓動を昴めたり、沈着させたり、霊
  魂を神仏に近づけたりする書も事であります。
  佳い食物もよろしい、佳い酒もよろしい。佳いものは何で
  もよいが、結局佳い人と人と佳い書と佳い山水との三つで
  あります。
  しかし、佳い人には案外会えません。佳い山水にもなかな
  か会えません。ただ佳い書物だけは、いつでも手に執れま
  す・・・。

今日はこれを読んで少し救われましたね。私には佳い人人(師)がい
る。一緒に仕事をしている。共通の価値観と目標を持って取り組んでい
るこの「漆プロジェクト」という、知的創造(研究と実験)が生み出す
新たな産業構造の構築と、それを世に広める事業化という大きな目標
だ。佳き人とこれを実現する事に人生を生きたいものだ・・。

今日は、これで終了とする。帰宅して先日から読み始めている「MMT理
論」を少しだけ読んで寝る事にする。(なかなか進まないが)