安岡正篤先生の「一日一言」集にこの様な一章がある
喜怒哀楽を学ぶ
よく人は学問とか修行とかいう事を間違って、喜怒哀楽を
しなくらる事だと誤解するが、決してそうでない。
それでは学問・修行というものは非人間的なものになって
します。
学問を為す要は、いかに喜び、いかに怒り、いかに悲しみ
いかに楽しむかというところにある。
先ほど釜山大学にいる李教授と電話で話した。先生は食事後また大学に
戻り、いま我々が取り組んでいる「漆プロジェクト」の塗の実験をして
いるが、その状況を確認している様子でした。
電話の向こうで、「これは本当に素晴らしい。これは生きていいる」と
歓喜の声で話された。まさに学問を為す「喜び」であり「楽しむ」であ
る。
安岡正篤先生は真の学問は・・
それは通の為に非ざるなり。窮して苦しまず。憂いて
心衰えざるが為り。禍福終始を知って惑わざるがなり
と続けて話されている。まさに先ほどの李先生の歓喜の声は、真の学問
を知って惑わざるなりでした。
今日はこれで終了とする。