【#2778】 漆の仏教美術

 今日は真夏のような暑い日であった。「梅雨の間の晴天」ですが、今この時期
のこの暑さでは、今年の真夏は思いやられますね。

今年の夏といえばオリンピック。もう直ぐ開会式というのに、新型コロナウイル
ス感染の「非常事態宣言」下でオリンピックの開催に賛否両論で危ぶまれてい
る。世論は「開催反対」が8割近くと多い。政府やJOCは万全を期して開催する
というが、国民の多くが反対するこのオリンピックは私も反対ですね。
この新型コロナウイルス感染で日本の有史以来の危機だという学者もいます。
また、国民に自粛・我慢・時短や休業要請を強いている中で、オリンピックを開
催する意味とな何だろうかと思うね。国民の生命と健康の安全を守ることが政
府、政治の最も重要な仕事ですよ。

 今日は、今取り組んでいる「漆プロジェクト」の事で色々文献を調べていまし
たら、こんな文献を見つける事が出来た。
*(奈良の興福寺の国宝「八部衆立像」の製法が「脱活乾漆造」という説明文
  がです)。・・・・・・・

   興福寺の八部衆立像は、奈良時代(738年)に作られて仏像で、
   インド神話に登場する神々で、仏教に帰依して守護神になった
   ものだという。この仏像が「脱活乾漆造」という技法で作られ
   ている。

   その「脱活乾漆造」技法とは・・・・・
   ① 粘土で仏像の形を作り、その上に麻布を着せて、漆で固め
     て外形を作る。
   ② ある程度出来上がったところで、背中部分を剥ぎ抜き、中
     の土を外に出して、内部補強の為、木組みを入れて、開い
     た穴を布でふさぐ。
   ③ 木屑を漆で混ぜ煉り合せ表面を調整して、色彩や箔を施し
     て仕上げる。

興福寺ある「八部衆立像」と「十大弟子立像」はこの技法で作られている。
1280年以上前に作られたこれらの仏像の素材である「漆」が、剥離と色褪せこ
そありますが、仏像の姿形はしっかりとして腐食もない。素晴らしい一言です
ね。
私は特に「阿修羅像」が好きで、何度か見ている。あの眉間の深さと鋭い眼光は
見るものに強い印象を与えますね。あの少年ような「阿修羅像」が1280年以上
も前に仏師の手によって「漆」で作られていた事に感動し驚くばかりです・
阿修羅像のあの褐色の色彩は、顔料の説明はないが「弁柄」かな・・

今日はこれで終了とする。