【#2800】 信念と執念と

事業というものは振り返ってみると不思議に思う事が多いし、又生きものだとも
思う。「経営は生きものだと」と言った名経営者もいたし、ドラッカーも同じよ
うな事を言っている。
35年前、企業の「事務の合理化」や、「業務の効率化」のためのシステムを作
り、「顧客企業の成長に役立つ」という理念を基に、この事業を始めたもので
す。私はシステム技術者ではないのでプログラムは組めないし、上流工程といわ
れる概念設計はできるが詳細設計はできない。

35年前は、日本は中小企業のコンピュータ黎明期で、事務の合理化や業務の効率
化のためにコンピュータ導入され始めた時代でした。またパソコンが普及してい
ない頃で、オフィスコンピュータ(オフコン)と言われる、小型コンピュータ産業
が成長期にあった。まだ中小企業では30%ぐらいの企業でしか導入されていなか
った様に思う。

そんな時に、この業界で人生をかけて事業をやろうと起業したものでした。あれ
から幾多の変遷を経ながらこの業界は成長してきたが、全くの独立系のシステム
会社で生き残っているところは少ないという、というより稀であると言われる。
私の多くの友人もこの業界に参入したが、現在も事業を継続している人はいな
い。皆廃業や倒産、消滅でなくないっている。

私は、この35年で1500社以上の会社の、業務コンサルや経営コンサルをしなが
ら、このシステム構築の仕事をしてきた。コンサルからは料金を頂かず、システ
ム構築の開発費、システム保守費を頂いて事業収入としてきた。ここ20年は、ク
ラウド型でシステムを提供するサービスモデルを考案して、お客様にシステムと
サーバー運用を一括で受託してきた。当時は、このモデルは無かったので、多く
の会社で導入頂いたものです。

今は、このモデルにwebシステムが連動されたり、外部連携やAPI連動、AIを実
装してより合理化や効率化、経営の軽量化を目指す企業が多くなった。企業のシ
ステム化は非常に複雑となってきたが、企業の事務の合理、業務の効率化は飛躍
的に向上した。この先、企業には事務員という職種はなくなると思います。現に
私は事務員不要の統合システムを構築の依頼を受けて今構築に取り組んでいま
す。この社会現象は企業の事業構造を大きく変え、社会構造も変えて行くと思い
ます。IT技術はさらに高度化に向かって進むと思う。

企業はこのIT・情報技術と通信インフラを活かして企業基盤を確立し、企業競争
力を強化する戦略的経営基盤にするかではない。

今まで1500社位の企業のシステム構築、コンサルをやらせて頂いてきたが、時
代によって企業の戦略性は大きく変わる。その戦略性は、経営者の先見性や情報
力、発想力から生み出される。それを実現する実行力は、経営者の「必ず実現す
る」という強い信念と執念なのだと思う。

明日は岩手県二戸市に行きます。事業化を目指している「漆プロジェクト」の地
元の方との打ち合わせです。東京駅発朝6時半の新幹線「はやぶさ」です。

今日これで終了とする。