【#2991】 学び道

私はいつも事務所にでたら、「今日も良い日でありますように」と
書棚の中の「お導き観音」に手を合わせます。この「お導き観音」は、
もう30年以上前に友人から勧められて購入したものですが、なぜか毎日
のように手を合わせているのです。

丸山敏雄先生の「万人幸福のしおり」の第一章は
「今日は最良の一日、今は無二の好機」ですが、その書き出しは

 今日はまたとめぐってこない、明日は過去った今日であり、
 明日は近づく今日である。今日の他に人生はない。
 人の一生は、今日の連続である。

 昨日を悔い、明日を憂える人がある。これは今日の影法師
 にびくついている人。今日一日、これは光明にかがやき、
 希望に満ちみちた、また良き日である。今日しなければ、い
 つその日がめぐってこよう。今日を取り逃がす人は、一生
 を取り逃がす人である。

この一節は私の言葉です。時々この一ページを読んでは元気を頂いてい
る。今日は、いろいろな事情や不都合があるものだ。心がウキウキする
良きこともあるし、ラッキーという歓喜もある。

いろいろな事情も不都合も、良きことも歓喜も、今日の私に与えられた
今日である。だからどんなことも前向きに受け入れて、それに向かうこ
とが今日を生きる事だと思うのである。
それが「今日は最良に一日、無二の好機」だという事だと思う。

安岡正篤先生は「運良くしようと思えば、結局、心を養わなければなら
ない。心を養おうと思えば学問をすることで、したがって、本当の学問
をすれば人相もよくなり、運もよくなる。すべてが良くなる。学問・修
養をすれば自らが良くなることである・・・・・。

よく言われる、人生を豊かに生きるには、教養を身に着く学問をする事
だと教えてくれている。
教養はなかなか身につかないものだが、だから日々の学問の積み重ねが
大事だという・・。「最良の一日の積み重ね」が良き人生という事か
な。

今日はこれで終了とする