私はいつも事務所にでたら、「今日も良い日でありますように」と
書棚の中の「お導き観音」に手を合わせます。この「お導き観音」は、
もう30年以上前に友人から勧められて購入したものですが、なぜか毎日
のように手を合わせているのです。
丸山敏雄先生の「万人幸福のしおり」の第一章は
「今日は最良の一日、今は無二の好機」ですが、その書き出しは
今日はまたとめぐってこない、明日は過去った今日であり、
明日は近づく今日である。今日の他に人生はない。
人の一生は、今日の連続である。
昨日を悔い、明日を憂える人がある。これは今日の影法師
にびくついている人。今日一日、これは光明にかがやき、
希望に満ちみちた、また良き日である。今日しなければ、い
つその日がめぐってこよう。今日を取り逃がす人は、一生
を取り逃がす人である。
この一節は私の言葉です。時々この一ページを読んでは元気を頂いてい
る。今日は、いろいろな事情や不都合があるものだ。心がウキウキする
良きこともあるし、ラッキーという歓喜もある。
いろいろな事情も不都合も、良きことも歓喜も、今日の私に与えられた
今日である。だからどんなことも前向きに受け入れて、それに向かうこ
とが今日を生きる事だと思うのである。
それが「今日は最良に一日、無二の好機」だという事だと思う。
安岡正篤先生は「運良くしようと思えば、結局、心を養わなければなら
ない。心を養おうと思えば学問をすることで、したがって、本当の学問
をすれば人相もよくなり、運もよくなる。すべてが良くなる。学問・修
養をすれば自らが良くなることである・・・・・。
よく言われる、人生を豊かに生きるには、教養を身に着く学問をする事
だと教えてくれている。
教養はなかなか身につかないものだが、だから日々の学問の積み重ねが
大事だという・・。「最良の一日の積み重ね」が良き人生という事か
な。
今日はこれで終了とする