或いは一国に生まれ、或いは一群に住み、或いは一県に処り、或いは一村に処り、一樹の下に宿り、一河の流れを汲み、一夜の同宿、一夜の夫婦、一所の聴聞、暫時の同道、半時の戲笑、一言の会釈、一坐の飲酒、同杯同酒、一時の同車、同畳同坐、同床一臥、軽重異るあも、新蔬別あるも、、皆是先世の血縁なり。
聖徳太子の説法の言葉なそうですが、人は皆縁で結ばれている。その縁は日々の身近なところにあるもである。道で見知らぬ人と袖が触れ合うようなことも全て前世からの因縁であることから、どんな些細なことやちょっとした人との関わりも決して偶然ではなく、何かのご縁によって起こるということ。
柳生宗矩(剣術家)は柳生家の家訓として「小才は、縁に出合って縁に気づかず、中才は、縁に気づいて縁を生かさず、大才は、袖すり合った縁をも生かす。」を書かれている。「人生邂逅也」ともいう。
ご縁は大事にしたいものです。どんなご縁を頂くによって自分の人生は豊かにもなり、そうでないものにもなるのだと思う。今日はこれで終了とします。