一倉定先生は、その講演録の中でこの様な事を話されたいる。経営をしている者からすれば「目から鱗」です。
その題目は「社長とは、企業の将来に手を打つ人である」です。お話の主旨は「新規事業というものは、それが軌道に乗って、我が社の収益の柱になるまで少なくとも3年はかかるものと思わなければならない。という事は、3年後事を今日から始めなければ間に合わないという事を意味している。社長が如何に我が社の将来に手を打つかである。自社の将来に手を打つのは社長しかいないのです。」
その手の打ち方は、前向きに考え、前向きに手を打つ、これが社長の仕事である。企業の将来に関する事をやるのが社長の仕事と言う。毎日会社の将来に向かって思案し悩み、現業の諸問題と戦い、社員やお客様の声に耳を傾け、事業業績を如何に上げていくかを、日々24時間気が休すまる事なく考え続けて行動するのが経営者ですね。
先日、古くから経営者仲間が、業績の低迷で悩んで相談に来た。2人で3時間ほど話してその方は帰られたが、結論は、「創業の元一日に立ち帰り、一つ一つの問題を解決しながら乗り越える」という事で互いを励ました。そして「前向きに考え、前向きに手を打つ、そして確実に実行する事」で問題は解決できると。この難関を乗り超えるには「打つては無限」にあるともアドバイスをした。それは私は自分に向けた言葉でもあった。