【#3242】諸行は無情だから

寒い一日でしたが、今日は事務所内でディスクワークの一日でした。気になっていたメールの返信や社内システム定例会、東京のお客様とZoom会議、あとは漆精製法の調査や先日行った作業の検証など、やる事はいっぱいあった。これで良いと言うことはないですね。

今日は少し早く帰宅したので「三国志」第10 巻を読む事にする。「三国志」は第10巻で終わりです。劉備玄徳、関羽、張飛、曹操、子龍、孫権などなど、三国志の英雄達はその戦果に消えた。この時代の兵士、臣下、軍師、丞相、皇帝は勇敢に戦いあっけなく終わる。「義と仁」に生きるものあれば、諜報、謀反、裏切りを常として、各村々に城を築き幕を張り渡り歩くものありですね。名軍師として劉備玄徳の臣下となり、その生涯は「義と仁」に生き軍師に徹した戦略家であった。諸葛孔明はこの第10巻でこの世を去り、ここで三国志の物語と戦いの舞台は終わるのです。

祇園精舎の金の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵と同じ。遠く異朝をとぶらえば、秦の趙高、漢の王莽、梁の周伊、唐の禄山、これらは皆旧主先皇の政にも従わず、楽しみをきはめ、諫みを思い入れず、——釈迦が説法したという祇園盛舎の鐘の音ですが、琵琶法師が語り広めたと言う平家物語の冒頭の一節です。「源氏を退け、栄華を誇った平家一門の滅びゆく姿を語るこの冒頭は、日本語の美しさを体現している名文でもあります。」と言われます。

諸行は無常であり常に流転を繰り返す。人生もまた無常であり流転を繰り返すと思うのです。だから今を一生懸命に生きる事が大切なのですね。今日はこれで終了とします。