【#380】 日本を憂う

今年もいろいろな事があった。
政治、経済、外交、国際問題と激変混乱失脚。
数えたらきりがない。
私は今年のニュースで印象的なものは
拉致問題である。日本の政府外務省がこの問題に
如何にいい加減であったかを露呈した。25年間も
国民が拉致されても何の対応もしてこなかったのである。
そしてマスコミもである。その責任はあまりにも
大きい。
また、田中真紀子、加藤紘一、鈴木宗男、辻本と国会議員
次々と政治の舞台から去って行ったが、
政治家の政治家としての自覚のなさ見識のなさと、品性のなさを
あらわにした。政治家の金の問題は日本の政治家のレベルの
低さのバロメータである。戦後事件を起こし続けてきた
政治と金の問題は、現代になっても一向に後を絶たない。
政治家というものは先人が仲間が
幾ら逮捕されても投獄されても懲りないのであろうか。
政治家という者は学習能力がないのであろうか。
自民党には悪党であれば悪党であるほど
博がつくという伝統でもあるのであろうか。
金を集める力があるのが力のある政治家であり、
どんなに良いことをやっても金がなければ良い政治家ではない、
という構造が今の日本の政界にあるのであろう。
国家にとって国民にとっては悲劇である。
今回の鈴木宗男がそうであったし、嘗ては金丸信もそうであった。
その他金に塗れて冷たい飯を食った政治家がどれ程いるであろうか。
国民の為の政治ではなく、自分の為の金、派閥のための金、
金で大臣を買い、金で派閥の地位を買っていたのである。
なんとも情けない事であるが、これが日本の政治の
現実である。
イラクの問題も北朝鮮の問題も非常に緊迫した
問題であるが、日本の対応は国家として
毅然として対応して欲しい。
政治家も国民も日本はこうあるべしという国家観を
持たなければならない時代になった。