【#957】 910円の親孝行

昨日大阪に行くときの事。
広島駅より新幹線のぞみ号の自由席に乗った。台風の影響から
自由席も混んでいた。私は少し早めに行き並んでいたので
座ることができたが、数人の人は通路やデッキに立っていた。
新幹線が動き出し少しすると、年老いた老夫婦が入ってきて、
通路に立った。もう座ると所はない。
急いで新幹線に乗れず一番最後に乗ったのであろう。

自由席は満員でもう座るところがない。老夫婦は立つしかないのです。
座席には高校生や若いビジネスマンや女性もいっぱいいたが
誰もこの老夫婦の事は目に入らないのか、無関心のようである。
高校生などは数人で席を占領しているが、この老夫婦に
席を譲ろうなどという思いやりや、労りの欠片もなく
ただわいわい騒ぐだけである。

私は席を立ち、この老夫婦のおばあさんの手を引き私の席を譲って
あげた。老夫婦は「いいです、いいです」と遠慮していましたが、
手を引いて席に案内したら何度も「ありがとうございます」
といっていました。ちょうど私の母の年齢だろうか。
何か急に母のように思え「そんな事良いんです、ゆっくり座っていって
ください。」といって、私は指定席の車両へと移動した。

指定席は指定券が別途910円取られることになった。
でも、910円で親孝行ができたようでとても嬉しい気持ちに
なりました。