【#1461】 ドラッカーの言葉から。

P・F・ドラッカーの著書「明日を支配するもの」の中で、ドラッカーは
第6章で次のような述べている。

これからの知識労働者は自らをマネジメントしなければならなくなる。
自らを最も貢献できるところに位置づけて、常に成長しなければならな
い・・・と言っている。

いま我々は生涯の就労している期間は約40年であるが、これからは50年
は働かなくてはならない時代になるというのだ。平均寿命が伸び、多く
の人は60.70歳は健康で若々しく働ける年代なのであるという。

反対に企業の寿命は短くなっているようだ。経済のグローバル化で、今
まで国内競争をして中小企業でも、いまや国際競争の影響をモロに受け
るし、自ら国際競争をしなければならない時代になった。グローバル化
は大企業・中小企業を問わずこの環境を生き抜く強さを持たないと、生
きていくことができなくなる。この熾烈な戦いをしながら成長を発展・
維持をしなければならないのだから、当然命をすり減らしながらの戦い
であるわけである。
これからの企業は、外部環境に適応しながら内部環境を革新していかな
ければならない。企業は人間よりも生きることが大変なのである。

ドラッカーは、これからは、組織で働く人たちは、自らの組織より長生
きをする、と言っている。企業の寿命より人間の寿命の方が長いのだか
ら、生涯就労期間の間にキャリアを変えなければならなくなるし、仕事
も変えなければならなくなる・・と言うのだ。

故に自らの人生を自らマネジメントしなければならないと言う。そのマ
ネジメントのポイントは次の点である。

1、自分は何か。強みは何か。
2、自分は所を変えているか。
3、果たすべき役割は何か。
4、他との関係との関係はにおいて責任はなにか。
5、第二の人生とは何か。

という事である。考え深いものである。マネジメントなどと難しいこと
のようであるが、詰まるところ、自分で人生の自己管理しなさいという
事だ。