【#3061】10年後の再会

私は移動する事が多いから、飛行機や新幹線の時は窓から遠くの景色を眺めている事が多いな。ローカル線やバスの時はその地方の田園風景や古びた街なみなどを見ている事が多い。あとは寝ているか本を読む時が多い。おかげて月に3、4冊は読める。だからいつも2冊の本は持ち歩いている。先日までは司馬遼太郎の「覇王の家」とニーチェの詩集を持って歩いていた。ニーチェの詩は、生きることをポジティブに捉える、困難苦難に負けないエネルギーのようなものを教えてくれるね。ニーチェはどんな状況にあっても自分を肯定して強く生きることを教えてくれます。

 

今は中野剛志先生の「変異する資本主義」を読み始めた。今まで歩んできた資本主義の歴史から、資本主義はどのような変遷をたどり、どのような未来に進んでいくのか、多くの国際政治、経済学者がそれぞれの専門分野から論じたものです。この本を読むのは今回で2回目ですが、現代の国際社会で起きていることの歴史的背景と、国際経済は大国の経済力と軍事力のパワーバランスで動いているのだということを教えてくれますね。そして資本主義がどこに向かうのか、地球環境と気候変動、核兵器、原子力の問題を通して論じられている。じっくり読み直してみる事にする。

 

昨日、当社の奥州漆研究所に来社頂いた方といろいろお話をしていると、あれ、この人はどこかで会った人ではと思いましたら、その方も同じように思ったらしく、「もしかしたらどこかでお会いした事ありませんか」となった。そうです、私たちは10年以上前に東京の青山の伝統工芸品の展示場でお会いしていたんですね。今回は共通する伝統工芸の「漆」の事で岩手県奥州市で会いできたんです。

 

今日はこれで終了とします。