今日は山口県山口市まで、大内塗人形店の漆塗りの「大内塗人形」を見せてもらいに行った。新山口駅までは新幹線で行き、そこで乗り換えて山陰本線で山口駅まで行きました。広島から一時間半の旅程でした。中国からの黄砂で空が霞みかかった様でしたが、春の長閑な風景を見ながらのチョイ旅気分でしたね。
大内塗では、木地に黒漆を塗り、その上に細い金箔と色漆で模様したとても繊細で華やかで綺麗な丸型の人形でした。国指定伝統工芸にもなっているこの大内塗人形は、御歳98歳の職人さん(会長さん)と77歳の社長、勉強中のお弟子さん2名でやっていました。98歳の会長さんは現役で今でも大内塗人形を作っているという。2時間半もお話ししましたが、頭脳明晰、記憶力抜群、健康で悪いところナシという会長さん。漆談義をする間私と社長さんは椅子に座って話していましたが、98歳の会長さんは立ったままでお話しておりました。(脱帽です。)。声にハリがあり語りもとてもはっきり、耳は普通の人より良く聞こえるという。長寿の秘訣を聞くと、一生取り組む仕事を持って、いつも健康管理を怠りなくなそうだ。「論語」に「朝に道を聞けば、夕に死すとも可也」とあるが、日々今日一日生きる意味をしっかりと自覚しながら生きたいものだ。今日はこれで終了とします。
