【#178】 故郷の山々

父の7回忌の法要に、岩手の実家に帰ってきた。
岩手の山々は、まだ真っ白な雪に覆われていたし、
家の裏の日陰には、雪が残っていた。
朝夕の風は冷たいと言うより、肌を刺すような
寒風であった。でも「ふるさと」はいいものである。
ふるさとの 山にむかいて言うことなし
ふるさとの山は ありがたきかな
という詩があったが 本当にありがたい
ものである。
道々の風景は、都市化の開発によって
大きくかわり、昔の町並みも 駄菓子屋も
みんな 無くなって、立派%82ネビルになったり
アスファルトとレンガの町並み2ノ変わっている。
毎年毎年、近代化の進化は止まる事はない。
これが文明の発達であり 文化の創造なのであろう。
そんな文明や文化とはまったく関係なく、何十年何百年
変わらないのが、故郷の山河である。あの山々の雄姿は
私が小さいころと 一分の変化も無く 立ち続けている。
見ているとい 小さいころ この田畑で遊んだこと
おの山々を 学校の図工の時間に 写生をしたことが
眼前に 映像のように浮かび上がってきた。
故郷の山々ありがたきかな。
                及川